こんにちは。リファイン近江八幡のたまいです。

近年、新築やリノベーションの際に人気を集めている間取りの一つに
「回遊動線」というものがあります。

人が建物の中を移動する道筋を「動線」と呼びます。
そして、日々生活を送る上で必ず通る動線に回遊性を取り入れたものが「回遊動線」です。間取りに回遊性を取り入れることで行き止まることなく効率的に移動ができ、家事の負担も減るため、近年では多くの間取りに取り入れられています。
リビングからキッチン、キッチンからバスルームなど、目的の場所まで効率よく移動するために、どのような動線にするかによって、暮らしやすさは変わります。

そこで今回は、「回遊動線」について紹介したいと思います。

回遊動線とは

一般的な間取りでは、部屋や廊下の突き当りまで行ったら引き返す動線になっているのに対し、行き止まりがなく、ぐるりと回って移動できるのが「回遊動線」です。ただし、ただ単に行き止まりがなく、ぐるぐると移動できるだけの構造では回遊動線があるとは見なされません。生活をしやすくするために、あえて回れるようにしている間取りが回遊動線です。

≪動線例≫

玄関→洗面脱衣所→ユーティリティー→キッチンの動線にすることで、帰宅後すぐに手洗いをし、ユーティリティーでコートやカバンを置いたり、着替えを済ませたうえでLDKに行くことができるため、効率的なだけでなく、LDKに汚れや不要な荷物を持ち込むことも防げます。

家事動線とは

そして、回遊動線に関連して、知っておきたい言葉が「家事動線」です。
家事動線は、食事の準備や洗濯などの家事を行う際の移動の経路です。家事動線に配慮した間取りにすることで、家事を効率的にこなせるようになります。家事を行う際、できるだけ移動を少なく、移動するときもスムーズに行えるような間取りにするのがポイントです。

たとえば、洗濯は、洗濯物が出てから「洗う、干す、畳む、しまう」という一連の作業があります。1階に洗濯機、2階に物干し場があると、洗濯のたびに階段を上り下りしなければなりませんが、洗濯機の近くにランドリースペースやファミリークローゼット等を設けることで、身体的な負担も作業時間も減らすことができます。家事動線が充実していると、ひとつの家事をノンストップで進められたり、複数の家事を同時にこなすことができます。

回遊動線のメリットとは?

回遊動線がある間取りには、主に次のようなメリットがあります。
●家事効率が上がる、移動を短縮できる
●渋滞が起こりにくい
●家が広く感じられる

家事効率が上がる、移動を短縮できる
回遊動線の最大のメットは、各部屋へのルートが増えるので、最短距離で移動することができ、家事の効率がアップすることです。キッチンで料理をしながらそのまま洗面室に移動して、洗濯物を干したりなど同時に2つ以上の家事をすることもできます。日常の動作が連続的に行えるため、無駄な動きが減少し、家事の時間を短縮できます。

渋滞が起こりにくい
回遊動線は、部屋の出入り口が複数になり、各部屋へのルートが増えるので、家族の人数が多くても混雑しにくくなります。特に朝の出勤時など、人の流れが集中する時間帯でも渋滞することなくスムーズに移動しやすくなります。

家が広く感じられる
廊下をなくした分、部屋に使える空間は広がります。さらに、実際の広さは変わらなくても、回遊動線だと行き止まりがないので、気持ち的に家の中が広く感じられます

回遊動線のデメリットとは?

様々な魅力のある回遊動線ですが、よく考えて設計しないと失敗してしまうこともあります。特に、次のようなデメリットが挙げられます。
●収納スペースが減る
●生活スペースが狭くなる
●コストが高くなる

収納スペースが減る
回遊動線を確保する場合、通り抜けの良さが重要になるため入り口を複数設けることになります。そうなると壁面が減り収納棚やクローゼットなどを設置するスペースが減り、収納スペースの確保が難しくなります。家族の人数が多い場合や荷物がたくさんある場合は、別の場所に収納を設けたり収納付きの家具を導入したりすることがおすすめです。

生活スペースが狭くなる
収納スペースと合わせて、居住空間が削られる点も回遊動線のデメリットです。特に、回遊動線でよく採用されているアイランドキッチンは、キッチンを壁につけず独立した状態で設置するタイプです。キッチンの周りをぐるりと回ることができる反面、通路を広めに確保するために、他のキッチンよりも大きなスペースが必要になります。キッチンの占める割合が増えれば、当然ながらダイニング、リビング空間が狭くなることが想定できます。そのため、回遊動線を採用するとどこかの居住スペースが犠牲になる可能性は頭に入れ、優先順位を決めておくことが大切です。

コストが高くなる
回線動線を取り入れることで、ドアなどの部材が増えてしまい材料費や施工費が高くなる可能性があります。設計次第で費用対効果は得られるのですが、コストの面はきちんと確認しておきましょう。住宅を建築する際は、あらかじめ使える予算を明確にしておくことが重要です。条件に優先順位を付けておき、必要な場所から工事していきましょう。

後悔しない回遊動線にするためには?

より良い回遊動線のある間取りにするためには、ただ移動を短くする、壁をなくすという発想ではなく、生活全体をイメージすることで後悔しない間取りになります。以下の事に注意して間取りを検討すると良いでしょう。

十分な広さを確保する
回遊動線を取り入れる場合は十分な広さを確保しましょう。廊下を設けない場合は、部屋の中を行き来することになります。各部屋が狭くなると、せっかく移動のしやすい動線を確保しても、すれ違いにくくなります。また、各部屋の動線上には家具が配置できないため、家具によって使える居室のスペースが狭くなる可能性もあります。前から大切にしている大型家具や、取り入れたい家具がある場合には、予め配置まで考えておく必要があります。

意味のない回遊動線は作らない
最も重要なのは、自分たち家族にとって「快適な生活ができる間取り」であることです。そのため、とりあえず回遊動線を作ることを目的にするのではなく、どの動作とどの動作をスムーズにしたいかを明確にすることが大切です。例えば、洗濯動線を良くしたい場合は、脱ぐ→洗濯機→干す→しまうの動線が重要で、無理にキッチンまで回れるようにすると、回遊動線を意識しすぎるあまり本来必要な収納スペースを確保できなくなり、追加コストがかかったり、自分たちのライフスタイルに合わない間取りになって後悔してしまうこともあるので注意が必要です。

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

いかがでしたでしょうか。
回遊動線を取り入れることで生活における様々なメリットがある一方で、なんとなく回遊動線を採用してしまうとかえって利便性を損なう可能性があります。そうならないためにも間取りを決める際には、自分たちの生活スタイルを振り返ってみたり、条件に優先順位を付けて検討していくことがおすすめです。
間取りの変更をお考えの際は、お気軽にご相談ください。

—————————–Refine Information———————————-

***お問い合わせ***

リファイン守山

守山市守山3丁目2-33
TEL:0120-077-528

✆リファイン守山に電話する

※電話発信ボタンを3回以上タップしますと誤発信防止の表示がされます。
お電話される際は「通話を許可」または「許可する」をお選びください。

リファイン草津

草津市野村2丁目10-26
ホワイトビル1階A
TEL:0120-115-932

✆リファイン草津に電話する

※電話発信ボタンを3回以上タップしますと誤発信防止の表示がされます。
お電話される際は「通話を許可」または「許可する」をお選びください。

リファイン近江八幡

近江八幡市鷹飼町北3丁目7-9
ルミナスB.L.D 1階
TEL:0120-39-8735

✆リファイン近江八幡に電話する

※電話発信ボタンを3回以上タップしますと誤発信防止の表示がされます。
お電話される際は「通話を許可」または「許可する」をお選びください。