こんにちは。リファイン近江八幡のたまいです。
今年も残すところあと2週間ちょっととなりました。みなさん、ご自宅の大掃除はお済ですか？
年末の大掃除といえば、家の中をスッキリきれいにする行事ですよね！
しかし、普段はなかなか触れない場所を細かく掃除することで、住まいの劣化にも気づける絶好のタイミングでもあります！
実際にお客様より、「大掃除のときに外壁のヒビを見つけた」「換気扇を掃除したら動かなくなった」など、年末特有の相談も耳にします。
家は見えないところで少しずつ傷んでいくため、1年に1回でも丁寧にチェックしておくと、後の大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
1.外回りのチェックポイント＆自分でできるお手入れ
外回りは、家を守る”最前線”です。雨・風・紫外線など日常的にさらされているため、劣化が進みやすい場所です。
🏡外壁の色褪せ・ひび割れ
【チェックポイント】
外壁を近くで見たり、軽く触ったりして次の症状を確認します。
・白い粉が手につく（チョーキング）
・表面がムラになっている
・細かいヒビがいっている（ヘアクラック）
・横に走る深いヒビがいっている（構造クラック）
▶チョーキングとは？
外壁を触ったときに指に白い粉がつく現象で、外壁を守る塗膜が劣化した代表的なサインです。塗装の防水性能が落ちている状態のため、そのまま放置すると、雨水がジワジワと壁の内部へ浸透し、家の構造材の腐食につながることがあります。
▶ヘアクラックとは？
髪の毛ほどの細いひびで、外壁の表面（塗膜）だけに入る軽度のクラックです。すぐに雨漏りすることはありませんが、放置すると塗膜の劣化が進み、チョーキングや防水性能低下につながります。
▶構造クラックとは？
幅1mm以上の深いひびで、外壁の内部（下地・構造）にまで影響している可能性がある危険なクラックです。雨水の浸入や建物の強度低下につながるため、早めの補修・点検が不可欠です。
【自分でできるお手入れ】
1.ホースで水を流す
2やわらかいブラシで円を描くように軽くこすり洗い
3.カビがある部分は中性洗剤や外壁クリーナーを薄めて使用
といった方法で優しく洗浄するのがおすすめです。
ただし、ひび割れそのものはDIYで補修すべきではありません。見つけたら写真に収めて専門業者に点検を依頼しましょう。
🏡コーキング（シーリング）の劣化
【チェックポイント】
外壁や窓周りのゴム状部分を見て、以下の状態があれば劣化です。
・ひび割れ
・肉痩せして隙間ができている
・硬くなって指で押しても弾力がない
コーキングは「家の防水の要」。ここが劣化すると雨水が簡単に入り込みます。
【自分でできるお手入れ】
コーキング補修は専門技術と材料が必要なため、DIYは基本的におすすめできません。プロに任せるのが安心です。
2.水まわりのチェックポイント＆自分でできるお手入れ
水回りは毎日使う場所のため、劣化がわかりやすく、トラブルが起こりやすいエリアでもあります。
🏡浴室のカビ・目地割れ
【チェックポイント】
・壁や床の目地が黒ずんでいる
・ひび割れがある
・床がふわふわしている
・排水口周りにピンク汚れが再発しやすい
浴室は湿気が多いため、劣化しやすい場所です。特に目地の割れを放置すると、水が内部に浸入し、土台の腐食やシロアリ被害につながることも。
【自分でできるお手入れ】
1.壁や床のタイル、排水口、鏡の水垢まで徹底的に掃除しましょう。
壁には複数の汚れが付着しているため、基本的には、中性洗剤を使って掃除を行います。中性洗剤を使っても取れない場合は、水垢や石鹸カスにはクエン酸、黒カビやピンク色のぬめりには塩素系漂白剤を使って掃除しましょう。
2.乾いたタオル等でしっかり拭き上げをしましょう。
3.換気扇はカバーを外して洗浄し、内部のホコリもやわらかい布等でふき取りましょう。
また、軽度の目地割れは「防カビコーキング材」で応急補修する方法もあります。ただし深い割れや床の柔らかさは、DIYでは対処できないため、早めの相談が必要です。
🏡洗面台・トイレの水漏れ
【チェックポイント】
・床が湿っている
・排水トラップの結露が多い
・ホースのつなぎ目に水滴がつく
水漏れは気づきにくいトラブルのひとつで、床材や下地を傷めやすい厄介な症状です。
【自分でできるお手入れ】
・排水口のゴミ取り
・ホース周りの埃や汚れを落として状態を見やすくする
・止水栓がゆるんでいないか軽く締める（締めすぎ注意）
水漏れ自体はDIYでの修理が難しいため、早めにプロへ相談しましょう。
3.室内のチェックポイント＆自分でできるお手入れ
🏡床のきしみ・しずみ
【チェックポイント】
・歩くと「ギシギシ」と音がする
・部分的に沈む箇所がある
きしみは床材のすき間や下地の緩みが原因で、軽度なら簡単に改善できることもあります。
【自分でできるお手入れ】
・床材のつなぎ目にワックスを薄く塗る
・床下に湿気がこもらないよう換気
ただし、沈みがある場合は下地が劣化している可能性が高く、放置すると大規模な補修になることがあります。
🏡結露・クロスの浮き
【チェックポイント】
・冬の朝に窓が濡れている
・クロスが波打つ
・黒カビが見える
結露を放置すると、カビが壁内部まで浸透し、住まいの断熱性能を下げてしまいます。
【自分でできるお手入れ】
・水滴はそのままにせず、朝のうちにタオルで拭き取る
・窓レールは綿棒やブラシで汚れを取り除く
・アルコールスプレーでカビを除去
・換気と暖房を併用して湿度を40〜60％に保つ
根本的に改善するには、内窓設置や断熱リフォームが有効です。
4.大掃除中に見つけたらすぐ相談すべき危険サイン
・天井のシミや壁の湿り（雨漏りの可能性）
・外壁の大きなひび
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・床が大きく沈む
・トイレや洗面台の明らかな水漏れ
これらは緊急性が高く、放置すると修繕費が高額になります。「気のせいかな？」と感じたら、写真を撮って早めに相談するのがベストです。
まとめ：大掃除は家を見直す大チャンス
大掃除は単なる家事ではなく、住まいの劣化を早期発見し、家を長持ちさせるための大切なイベントです。小さな変化でも、早く気づけば大規模な修繕を避けられることが多くあります。
気になる症状が少しでもあれば、年内に写真で記録しておき、年明けにご相談ください！
今年の大掃除を、住まいを守る“点検の時間”として有効に活用しましょう。
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