こんにちは。リファイン近江八幡のたまいです。

11月も後半になり、今週から急に寒くなるみたいですね。
いつも家では素足で過ごすことが多いのですが、今朝はさすがに床が冷たいと感じました。

皆さんは冬場は暖房を付けているにもかかわらず床のフローリングは冷たくスリッパが欠かせないなんてことありませんか。その原因はいくつかありますが、一つに、床は通気性が高く、床下や地面からの冷気が直接伝わるため、足元が冷えるといった原因があるそうです。

その対策として、床暖房を取り入れる方も増えていますが、今回ご紹介したいのは
『無垢床』です。冬場、床暖房・スリッパがなくても冷たいと感じない、温もりを感じると言われているのが無垢材のフローリングです。近年は、住宅メーカーや工務店の標準仕様として無垢床を取り入れているところがあるぐらい人気があります。そこで今回は無垢床とは何なのかご紹介したいと思います!

一般的な住居の床材として、多く取り入れられているフローリング材には、大きく分けて『無垢』と『複合(積層)』の2種類があります。一般的に複合フローリングは大量生産ができることから、最も普及しているフローリング材です。

 

*複合フローリングとは
*無垢床とは
*無垢床に使われる樹種の一例
*無垢床の塗装には種類があります
*こんな時どうする?
*まとめ

複合フローリングとは

複合フローリングとは、基材となる集成材や合板の上に薄くスライスした天然木や化粧シートなどを貼り合わせて作られた床材です。複合フローリングは、無垢と比べてコストが抑えられるので、標準的な床材として広く使われており、床暖房に対応した製品も豊富に揃っています。傷や汚れにも強いものもあり、使い勝手がよいです。
複合フローリングには主に「挽板(ひきいた)」「突板(つきいた)」「シート」の3種類があります。

「挽板」は、天然木材を2〜3mmほどの厚さに挽いた板です。
厚みのある天然材を使用しているため、価格は複合フローリングの中では高い傾向にありますが、無垢床と遜色ないレベルで木の風合いを楽しめるのが大きな魅力です。

「突き板」は、木材を0.2〜1mmほどの薄さにスライスした板です。
コストを抑えつつ、無垢や挽板には劣るものの天然木材の風合いを楽しむことができるのが魅力です。

「シート」は、樹脂に木目模様などをプリントしたものです。
プリントシートなので価格が安く、木目模様や色にもムラがないこと、お手入れのしやすさが特徴といえます。

無垢床とは

無垢とは、混じりけのないことを表す言葉で、無垢床(無垢材のフローリング)とは、100%の天然の木を一枚の板へと加工したものです。丸太をそのまま切り出し加工しているので、1枚1枚表情が異なる豊かな風合いと、経年変化で色が変わり住むほどに味わいが深まります。

無垢床の特徴

保温性や断熱性が高い
一般的に、天然木そのままの無垢材は、圧着して作っている複合フローリングと違い、内部に空気を多く含んでいるので保温性や断熱性が高いことが特徴で、湿気の多い季節は余分な湿気を吸収し、乾燥しがちな季節は排出する調湿作用もあるので、夏は素足で歩いてもべたつかず、冬場でも温かさを保ちやすく素足でもヒヤッと感じにくい、心地よく過ごせる傾向にあります。

 

柔らかく疲れを感じにくい
使う樹種によって若干の違いはありますが、上記の空気層のおかげで適度に柔らかいのも無垢床の特徴です。歩いていても足が疲れにくいので、足が悪いお年寄りやハイハイやつかまり立ちをする赤ちゃんの体にも負担が少ない、やさしい素材になっています。

木ならではの香りや風合いを楽しめる
木の香りには、リラックス効果がある成分「フィトンチッド」が含まれているので、複合フローリングよりも、よりリフレッシュした空間を演出できるでしょう。

無垢床の注意点

費用が高い
無垢材は木材の中で取れる部分が決まっていて、大量生産に適していないことから、複合フローリングに比べて一枚当たりの単価が高くなりがちです。

キズ、シミがつきやすい
無垢床は空気の層をたくさん含んでおり柔らかいため、樹種によっては物を落とした時などにキズ・ヘコミがつきやすく、特に比較的柔らかいスギやパイン材などでは、椅子を倒しただけでへこんでしまうことも…。また、調湿効果のある無垢材は、同時に床などにこぼれた水分なども吸収してしまうため、こぼした際はすぐに拭かなければシミになる可能性もあります。

ただし、無垢床は複合フローリングとは異なり、キズやシミができた場合にご自身でできる対処法がありますので、後ほどご紹介したいと思います!

 

無垢床に使われる樹種の一例

無垢床に使われる樹種には、「針葉樹」と「広葉樹」があり、木の種類によって木目や色味、肌ざわりが異なります。

■『針葉樹』=軽くて柔らかい歩行感や肌触りが良い

【パイン】
柔らかな質感のためあたたかみがあり、素足で歩いたり、床に座って生活したりするのに向いている床材です。また、節など独特の木目が特徴で、ナチュラルな雰囲気や北欧テイストな住まいになります。

【スギ】
保湿性もあり、柔らかい肌触りが魅力です。足腰への負担が少ないため、ハイハイする赤ちゃんにも安心の床材です。木目はまっすぐで、和風なお部屋によく合います。幅広いデザイン性があるため、最近では洋室にも使われることも増えてきました。

■【広葉樹】=重くて硬く強度がありキズがつきにくい

【カバ】
強度があり、反りなど狂いの少ない木材で、優しい木目が美しく、淡い色合いが特徴です。また表面が緻密で、塗料のりが良く、様々な色合いを楽しむこともできます。

【クリ(チェスナット)】
強度も強く、強固で硬い木材なので傷がつきにくいです。ハッキリした木目が特徴で、力強い印象になります。

【ナラ(オーク)】
堅木で、耐久性に優れた床材です。木目が細かく、はっきりしています。和風、洋風のどちらにも合う素材で、シンプルな空間づくりが可能なことから、流行に左右されない安定的な人気があります。

【ウォルナット】
衝撃に強く、耐久性も高い床材です。落着きのある色合いと、流れるような重厚感のある木目が特徴です。落ち着いた雰囲気の空間を作ることができますが、ほかの木材と比べ高級な木材になります。

 

その他にも、針葉樹にはヒノキ、広葉樹にはチーク、アカシア、サクラ、ブラックチェリー、メープルなどと数多くの樹種があります。樹種によって木目や色、肌触りが違うだけでなく、価格や硬さも異なってきます。無垢材の自然本来の質感が好きだけど、キズやヘコみが気になる場合には強度の強い樹種を選ぶなど、ご自身が何を優先したいかで選ばれるのもいいでしょう。

 

無垢床の塗装には種類があります

無垢床を採用する際に、もう一つ重要なのが塗装についてです。無垢床の塗装には主に「無塗装」「オイル塗装」「ウレタンUV塗装」があります。塗装の種類によって、普段のお手入れやメンテナンスのしやすさ、無垢本来の質感・色味などが変わってきます。

「無塗装」
無塗装とは、その名の通り、木を伐り出したものをそのまま床材としてしようするものです。表面に塗装がないため、水や汚れに弱くキズがつきやすいですが、肌触りがよく、木材そのものの質感や色味を直接感じることができます。

「オイル塗装」
オイル塗装とは、表面に塗膜を作らず、無垢床の内部に染み込んで中から強くするタイプの塗装です。植物性のオイルなどの油分とロウなどのワックス成分が主原料で、有害化学品を極力含まない環境と人に優しい塗料です。
内部に染み込んで保護する塗装なので、木材自体の質感や色味を変えず、無塗装に比べ汚れや傷に強いです。無塗装よりも撥水性や汚れに耐性があり、質感や肌触りは自然な状態のため、無垢フローリングの床の塗装におすすめです。

「ウレタンUV塗装」
ウレタンUV塗装とは、ポリウレタン樹脂を使用してフロアを塗装する方法です。表面に塗料を塗って紫外線を照射することで瞬時に硬化し、強固なフィルムを形成します。UV塗装は速乾性があるため揮発物質が出にくく、従来のウレタン塗装よりも耐久性、防水性に優れています。
表面に塗膜を作ることで、光沢が出て、元々の無垢の質感や趣から変わってしまいますが、キズのつきにくさ、汚れにくさに優れているので、汚れとキズを徹底的に避けたい方におすすめです。

こんな時どうする?

それでも毎日生活するところだから、飲み物をこぼしてしまったり、うっかり硬いものを落としてしまうこともありますよね。そんな場合の自分でできるトラブル対処方をお紹介します。

①キズ・ヘコミには濡れタオル+アイロンで修復
柔らかい樹種のフローリングは、物を落とすだけですぐにへこんでしまうこともあります。そんな時には、ヘコミの上に固く絞った濡れタオルを置き、上からアイロンを当てます。そうすることで木が湿気を吸収して、膨張して、キズが目立たなくなる(つまりキズが治る)という原理です。
ただし、どんな傷でも治るわけではなく、深いキズやえぐられたようなキズは修復できません。また、硬い樹種の場合も修復できないこともあります。

②ソースや醤油、油汚れには中性洗剤で落とす
ソースや醤油などの食事中の汚れや、料理中の油はねなど、どうしてもついてしまう汚れには、まずは固く絞った雑巾や布巾でなるべく早く拭き取ることが重要です。それでもとれない場合には、少しだけ中性洗剤を混ぜた雑巾で擦ってあげましょう。界面活性作用で汚れが落ちやすくなります。
なお、シミは奥まで染み込むと取れなくなりますので、汚れを放置しないよう気を付けましょう。

③サンドペーパーで研磨
①②でキズやよ俺が取れない場合は、サンドペーパーで軽く研磨してみるといいでしょう。研磨した後は、種類により白くなるので、上からオイル系の自然塗料を塗布するときれいになります。

※UV塗装、ウレタン塗装の無垢床の場合は傷がついた場合表面の塗膜が割れてしまう可能性がありますので、行わないでください。

さらに、ウレタンUV塗装の場合は半年に1度ワックスを、オイル塗装は1年に1度オイルメンテナンスをしてあげると、無垢床のトラブルを防ぐこともできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
無垢床は本物の木ですので、キズがつきやすかったり、水に弱いといったデメリットもありますが、魅力は木そのものの特徴がそのまま受け継がれているところです。耐久年数が長く、時間を経るごとに色味や艶など、より深い表情が生まれるので、「経年変化」を楽しむことができる素材といえます。特に、天然の木の香りや肌触りにこだわりのある方や年中素足で過ごしたい方、経年劣化も楽しめる方におすすめです。ぜひご自身の優先したいポイントと照らし合わせて検討してみてください。

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