VOL.2 築100年以上の古民家の再生(続編)
2024/04/09
築100年以上の古い持家を、夫婦二人の終(つい)の住まいに再生させるG・I邸。G・Iさまのご希望をお聞きし、現地を拝見した結果、残せるものは残して活用し、耐震性のある新しい住まいを目指すことにしました。田の字型に建具でかこまれた4つの和室は、手前の二間をLDKに、奥は和室を一つ残して、もう一つはフローリングの寝室に変更することを提案しました。また、和室には仏間を設置、その奥にはウォークインクローゼットを設けました。
リビングは、G・Iさまの希望もあって、気軽に寝転べるような畳コーナーをご提案。ダイニングテーブルを工夫することで、たくさんのお友だちが来ても対応できるように、畳コーナーとダイニングを同時に使えるようにしました。
お話をお聞きして、G・Iさまと一緒に見に行ったお宅は、瓦葺で漆喰(しっくい)壁の立派な建物。土間の台所には「おくどさん」があり、廊下続きに「離れ」もありました。しかし、空き家になって長い月日が経っているため、庭の木々は生い茂り、瓦の所々にはコケも生えていました。屋根下地の垂木(たるき)にも傷みがあり、深い下屋(主屋の屋根より一段下げた位置に取り付けられた片流れの屋根、またはその下にある空間)は、瓦の重みで下がっているところもありました。
奥にある畳コーナーと、手前のダイニングスペースをテーブルがつないでいる
将来のことを考えて寝室にはトイレも設置しました。
平屋の住まいですが、リビングは天井高をあげて解放感を演出。屋根下にある「ツシ」とよばれる中二階の部分を、現代風なロフトにして活用できるようにプランニングしました。解体は手作業で時間をかけて丁寧に、大きな梁(はり)や柱、建具、階段ハシゴ、古いタンスなど、使えそうなものは残すようにして解体しました。
次回は、工夫したポイントなどをご紹介します。
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