VOL.10 決め手は「残す」古民家編Ⅰ
2024/04/09
自分が生まれ育った愛着のある住まいを、いつまでも長く残しておきたい、そう希望されるお客さまは少なくありません。しかし、耐震性や、快適な温度環境の確保、住宅設備の利便性など、クリアしなければならない問題点があります。
築150年を超えるIG様邸は、工夫を凝らして、それらの問題点を解決しながらリフォームしました。
決め手は、いかに「残す」か、です。
古い家は、建物の状態によって工事の範囲はそれぞれです。
IG様の場合は、かなり大掛かりなリフォームになりました。
耐震性の強化のために、古民家独特の独立基礎を抱きこんで、ベタ基礎(建物下の地盤全体に鉄筋を配筋し、そこにコンクリートを流し込んで作る基礎)にし、建具で仕切られていた各部屋には、筋交いの入った壁を作り、快適な住環境を整えるために断熱材も入れています。そして、キッチンには最新のシステムキッチンを入れ、水まわりも充実しました。
では、残したものは何か。
既存の梁(はり)、ハシゴも再利用できるよう、古民家独特の「ツシ」も、ロフトとしてご提案しました。
愛着のあるものをいかに残して、リフォーム後の空間に融合させていくには、再利用するものの形状や風合いを充分把握しなければなりません。家具をよく見ると、上下二つのユニットで構成されていることがあり、それぞれを別々に活用することもできます。柱、梁(はり)も同様に判断します。
大きな梁(はり)は磨き、味のある古い建具などは補修しできるだけ再利用しました。また、古い家具は使い勝手の良いように補修してキッチンの収納や玄関収納の家具に変身させました。
田の字型の古民家、和室の二部屋が、ロフトのあるリビングになりました(左写真)
古民家のリフォームも、様々な方法があります。
ただ、どんな方法であっても、現在の周辺環境や暮らし方に合った住まいでなければいけません。快適な住まいとは、地震や風雨に耐え、冬は暖かく、夏は涼しく暮らせる住まいです。愛着あるものを、目で見たり、触れたりできるインテリアとして、組みこめば、より快適な、満足のいくリフォームになるのです。まだ活用できる古い物をのこすことは、エコにもつながりますし、物を「のこす」、思い出も「のこす」、最高のリフォームになると思います。
次回は、「古民家編Ⅱ」です。
お楽しみに~
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